店舗の外壁・内装を考えるときのカビ対策ガイド

店舗の外壁・内装を考えるときのカビ対策ガイド

飲食店や美容室、小売店など、店舗の印象は「清潔さ」で大きく左右されます。どんなに内装が美しくても、外壁や内装の隅にカビが発生していると、衛生面の印象が大きく損なわれてしまいます。ここでは、店舗を新装・改装する際に知っておきたいカビ対策の基本と、実際の施工・維持管理で押さえるべきポイントを紹介します。

参照元:https://ipec-inc.jp/

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1. カビが発生しやすい場所と原因

カビは「温度・湿度・栄養(汚れ)」の3要素がそろうと繁殖します。特に店舗では、以下のような場所でカビの発生が目立ちます。

  • 厨房・トイレ・洗面所など、水気が多く湿度がこもりやすい場所
  • 外壁の北側や日当たりの悪い部分
  • 冷暖房設備付近、結露しやすいガラスや金属面
  • 天井や壁のクロスの裏側など、換気が行き届かない場所

カビは放置すると壁材の劣化や臭いの原因にもなり、衛生的にも悪影響を及ぼします。見た目だけでなく、建物そのものの寿命を縮めてしまうこともあります。

2. 店舗の外壁カビ対策

素材選びが第一歩

外壁を設計する段階で、カビやコケが生えにくい素材を選ぶことが重要です。防藻・防カビ機能を持つ塗料や仕上げ材を採用すると、メンテナンスの負担を減らせます。特に、シリコン系・フッ素系塗料は耐久性が高くおすすめです。

定期清掃と防水メンテナンス

外壁は雨風や排気ガスの影響を受けやすいため、年に1〜2回の洗浄がおすすめです。高圧洗浄で汚れを落とし、防カビ剤入りのコーティングを行うと、再発防止効果が長持ちします。外壁シーリングの劣化やヒビ割れもカビの原因になるので、定期点検を欠かさないことが大切です。

3. 内装のカビ対策

湿度管理と換気

室内の湿度は60%以下を保つのが理想です。業務用エアコンや除湿機を活用し、換気扇の定期清掃も忘れずに行いましょう。特に飲食店や美容室など水蒸気が発生しやすい店舗では、空気の流れを設計段階から考慮することが重要です。

抗菌・防カビ素材の活用

壁紙や床材には、防カビ・抗菌性能を備えた建材が増えています。キッチンやトイレなどの湿気がこもりやすいエリアでは、耐水性の高いビニールクロスや樹脂系パネルを選ぶと良いでしょう。また、珪藻土や漆喰といった自然素材は調湿作用があり、カビの抑制に効果的です。

施工時の注意点

リフォームや新装開店の際、下地のカビ除去や乾燥を怠ると施工後すぐに再発してしまう場合があります。施工業者に「防カビ下地処理」を依頼し、根本から対策しておくことが重要です。

4. 定期点検と清掃がカビ対策の鍵

カビは一度除去しても、環境が整えば再発します。清掃スケジュールを定め、特に以下のタイミングで点検するのがおすすめです。

  • 梅雨前(5月〜6月)
  • 台風シーズン後(10月頃)
  • 冬季の結露が増える時期(12月〜2月)

日常的な拭き掃除でも、防カビ剤入りクリーナーを使うことで効果が持続します。店舗スタッフが使いやすいよう、専用洗剤を常備しておくと良いでしょう。

5. まとめ:店舗の清潔感を守るには「事前対策+定期ケア」

カビは「発生してから除去する」よりも「発生させない」ことが重要です。店舗の新装や改装の際には、防カビ性のある建材を採用し、湿度・換気を適切にコントロールすることで、見た目も衛生面も保たれた空間を維持できます。

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